前回はアンチエイジングについていくつか具体的な例をご紹介しました。今回はアンチエイジングによって生まれる意外な効果についてお話します。
アンチエイジングは心身ともに健康になるためのもの
ある高齢の女性の例があります。彼女は自分の姿に自信がなく孫から頼まれても一緒に写真に写りたがりませんでした。しかしフェイスリフトを受けてコンプレックスを解消すると、自分からたくさん写真を撮るようになりました。
このように見た目が心に与える影響はとても大きく、気持ちは若いつもりなのに見た目が年をとってしまうと落ち込んでしまう人は多いのです。アメリカのある学者の論文によると、フェイスリフトなどアンチエイジングを行った人は、施術を受けていない人より、最長9年間長生きできるともいわれています。コンプレックスが解消され、心が明るく前向きになった結果、幸福を感じた時に分泌される“幸せホルモン”と言われる脳内物質セロトニンが分泌されます。セロトニンは精神の安定を促し、女性ホルモンを高めることから若返りなどの美容に大きく影響を与えると考えられています。今、加齢と美容の関係はアメリカで専門の学会も設立されているほど重要視されている分野の一つです。
またアンチエイジング審美的な問題だけでなく、老化によって衰えた体の機能にも影響があります。例えば、まぶたのたるみをとるだけで、遮られていた視界が広がり、頭痛や肩こりが解消されるなどの効果が出ることがあります。まぶたのたるみを改善する施術は、いわゆる美のための「整形」ではなく、まぶたを「元の状態に戻す」施術です。日本ではまだ保守的な考え方をされる方が多いですが、これからの時代は考え方が変わってきます。年齢を重ねれば、病気にもかかり足腰も痛んでくるように、肌のトラブルや老化も同じこと。病院に行って治療するように、アンチエイジングも特別な人だけのものではなく、心身共に健康になるための当たり前のものだと考えてほしいのです。 老化現象は誰にでも必ずやってくるものです。その時は素直に受け入れて、早めにケアすることをおすすめします。
3回に渡ってコラムをお届けしましたが、私の美に対する考え方、美容外科とアンチエイジングについてご理解いただけたでしょうか。美しくなりたい、よりよい自分でいたいという気持ちに年齢も性別も関係ありません。貴女が求めている美しさを理解し実現して、前向きに生きるお手伝いをするのが私達の務めです。